この愛は死なない

キミがボクの陽だまりになると歌うから

「卒業バカメンタリー」に見る俳優・藤井流星

 

俳優の「俳」という字には「おどけ」「滑稽」という意味があるらしい。

 

自分を捨て、どれほど道化になれるかー。

それが演じるということなのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャニーズWEST藤井流星濵田崇裕W主演

NTV深夜ドラマ「シンドラ」第3弾

卒業バカメンタリー を見た。

http://www.ntv.co.jp/bakamen/

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偏差値70オーバーのエリート大学に通う男子4人が大学卒業までに“男として卒業”できるかを追ったドキュメンタリー仕立てのドラマである。

※以下、第一話ネタバレを含みます。

 

 

私はインタビューシーンの演技が四者四様で面白いなぁと思うし、一番その役の性格が現れているようにも思う。

視線を泳がせながらどもりつつ喋る者、若干人を小ばかにしたように話す者、常に薄ら笑いを浮かべながらへらへらと持論を展開する者、学力は他の4人には劣るかもしれないが人間力では決して負けていないというプライドが見え隠れする者…。

 

 

藤井流星演じる堀口学(以下、ガク)は、いわゆる冴えない男。

定まらない視線、おどおどした喋り方、自信なさげな猫背、意味もなく丸く曲がらせた指先、すぐに頭を掻く癖、鞄を前で抱えて常に手で触れている感じ、、、すべての言動から“コミュ障”っぽさがにじみ出ている。

しかし自分の学力に対してだけはプライドを持っているようで、「卒業できそうですか?」という質問にはしっかりとした口調で答えていたのもまた興味深かった。(実際は童貞卒業できそうですか?という意味の質問だったのだが。笑)

 

ガクは、卒業までに童貞卒業すべく、恋愛系アプリに登録するも自分からは動けないでいる。

コウキ(伊田公貴/前田航基)が勝手に女性に「いいね」を押したことに対して「勝手なことするなよぉぉぉ、俺は俺の価値観で“いいね”を押したいんだよ。誰彼かまわずイイネするとか人として一番信用できないんだよ!」と怒り、動揺する。

しかし、相手の女性からすぐに「いいねありがとうございます❤」というメッセージが来ると恋愛経験のなさからさらに動揺し、近くにあった小説を読みだすという奇行に走る。

これは台本通りなのか、アドリブなのかわからないけれど、ガクという人間がどういう人間なのか最も端的にあらわされたシーンなのではないかと感じた。

 

アプリで知り合った女の子と会おうということになり、自転車で東武動物園に向かうシーン。

ガクの自転車は普通のマウンテンバイクのような自転車で、タイヤも大きいはずなのに誰よりも漕いでいるように見えた。きっとギアを一番軽くしているんだろうなと思う。私は「なんだか冴えない男子がしそうなことだな…(笑)」と思わずクスリと笑ってしまった。

ギアを軽くしたことで空回りしている自転車が、興奮して逸る気持ちを押さえられず急いで動物園に向かいたいガク自身の気持ちとリンクして、見ていてなんだか可笑しかった。そして可愛かった。

これも演出の一部なのか、それとも流星君の案なのか、どちらなのだろう…ととても気になっている。(アドリブだったらすごい。すごすぎるけど。)

 

 

ガクは優しい。そして意外にも強い。

アプリで出会って連絡を取っていたnanaちゃんは結局ネカマで、騙されていた。

私だったら騙されたことを正直に言うと思う。そして相手を非難する。他の3人に慰めてほしいし、やっぱり恋愛系アプリなんてあてにならない!なんて自暴自棄になりかねない。

でもガクは「現状では4人組の女の子を捕まえるしか解決策は見当たりません…」と、自分が置かれた状況を冷静に分析し、それに対して最善の行動をとろうとする。

勇気を出して、近くにいる女の子たちをナンパするのだ。たった一人で。

なぜなら騙されたことを他の3人が知ったら傷つくと思ったから。

強くて優しい男の子なのだなと思った。

 

一話の終わりに「でもあのっ、声か…けられるんだなっていう…ふふっ。新しい自分の発見はありました。あの……意外と…ナンパとかしてみたら…成功するかもしれないですっ(笑)ふふっへっ」と少しだけ自分に自信を持ったガクを見て、3か月間この子を応援したいと思っている自分に気付いてしまい、ドラマでありながらドキュメンタリーのようなこの作品の策略にまんまとはまってしまったな、と思った。

 

 

最後に、第一話を見ての感想をツイートしていたのでいくつか貼っておきたい。

 

卒業バカメンタリー第1話には、私の知っているジャニーズWEST藤井流星はいなかった。

瞬き一つ、囁き一つ、一瞬ペロリと舌を出すだけで観る者を狂わすアイドル藤井流星をこの30分間の中に微塵も感じられなかった。

「まるで別人のよう」ではなく「まるっきり別人」だった。

正直いちいち気持ち悪かった(笑)

今まで「流星君かっこいい!」「美しすぎる!」「藤井流星は美の権化!」と称えてばかりいる私は、言うまでもなく、彼に対して気持ち悪いという感情を抱いたことは1ミリたりともない。

人は挙動によってこんなにも印象が変わるのかと勉強になるほど別人だった。

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これのどこに藤井流星がいるのだろう…

普段はこんな色男なのに。

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女装だってこんなに美しいのに。

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いつ見てもどこを切り取っても格好良く美しい藤井流星が、

この「卒業バカメンタリー」では、それらすべてを捨て、はたから見たら滑稽にも見える冴えない男・堀口学になっていた。

 

 

2018年1月。

私は、藤井流星というとんでもない俳優に出会ってしまった。

もっともっと彼が役として生きているところを見たいと思う。