この愛は死なない

キミがボクの陽だまりになると歌うから

ちゃんと言う。君に、ちゃんと言う。-山下智久UNLEASHED 10/15福岡公演

やっぱり好きだ、と思った。

今から14年前、雨の中横断歩道でたたずむ少年 山下智久*1を見て私はジャニヲタとしての生を享けた。

 

それ以来、NEWS・山下智久のファンだったが、彼がソロになる前後で自分の生活環境の変化や諸々の理由で一度オタ卒をした。もう戻ることはないと思っていた。

毎日、毎日「山Pがね!」「山Pが…」「山Pの…」と彼のことばかり考えて、彼のことばかり話していた私が、もう彼に何も感じなくなって、サヨナラの挨拶もなく脱退していった彼を自分勝手な人だと少し恨んだりさえもして。。。

 

でもひょんなことからジャニヲタに出戻って、山Pのことも自然に見られるようになって、やっぱり私は彼のファンだなと彼のことを改めて好きになった。2013年のことだった。

それからしばらく経って、初めて彼のソロライブに行ったのは2016年のFuture Fantasy公演。生の彼を見るのは何年振りなのかもう数えてもわからないくらい久しぶりのことでドキドキしすぎてもはやあまり覚えていない。

覚えているのは、無数に放たれたレーザー光線が弓矢のように降ってきて、串刺しにされるみたいに動けなくなって心をとらえられてしまっていたことくらいだ。

久しぶりに見る彼の輝きに中てられて、クラクラして立っているのがやっとで、泣いていたのもなんとなく覚えている。

 

そこでようやく私は山下智久を許した。許した、なんて言ったら上から目線で偉そうだけど、私はようやく彼の決断を受け入れられたんだ。

彼が”山下智久”として、自分の人生をかけて成し遂げたいことの片鱗をそこで目の当たりにしたからだ。どんな言葉を並べられるより、彼の作り出す世界観や彼の振る舞い、そのすべてが私に伝えてくれていた。

 

きっとグループでいる方が叶えられる夢は多い。それも一人でやるよりもおそらく「簡単に」叶えられるだろう。そういう恵まれた場所にいたんだ、彼は。

ドーム公演だって、スタジアムライブだって、多くの聴衆の前で待ち望まれて…。

CDだってランキング1位を取り続けられただろうし、冠番組だってもっとたくさん持てたかもしれない。ライブも毎年開催できて、CDもコンスタントに出せて、テレビ番組にもリリースの度に出られて、年末年始や改変期の音楽特番にも毎年呼ばれて…。

そんな「当たり前」をなぜ捨てたんだと私は憤っていたんだと思う。許せなかったんだと思う。ファンである私もまたそれらの「当たり前」と一緒に捨てられ置き去りにされたように思ったのかもしれない。

でも私は彼が選んだ道をようやく受け入れることができた。

それに「当たり前」だと思っていたものは全く当たり前なんかじゃないってこと、誰より彼がわかっていると感じられた。

そもそも「当たり前」だと挙げたものたちはどれも「簡単」なんかじゃない。たくさんの努力とたくさんの協力、諸々の事情の上に成り立っている奇跡みたいなこと。

 

先日、10000字インタビュー*2「ソロになった直後は喪失感もあって、自分で選んだ道だけど、最初は違和感もすごかったし。」「でも、“まちがっちゃったな”って思ったことは一度もなくて。目の前で道が分かれているなら、僕はむずかしいほうを選びたいから。」「後悔はまったくないです。」と語っていたのを読んで、ああ、私が好きになった人はそういう人だった…なんてかっこいい人なんだろう、とこみ上げるものを押さえられなくて、生まれて初めて雑誌を抱きしめて泣いた。(笑)

「迷ったら、難しい方を選ぶ」なんて、言うのは簡単だが実行するのはとても難しい。でもそれを本当に実行しているんだと今までの彼の生き様を見ればすぐにわかる。すべての点と点がつながって線になって私の所まで一直線に届いた感じがした。ズドンと一突き、心臓を射抜かれたみたいに。

 

生き様が好きって、もうどうしようもない。彼が彼である限り、好きであり続けてしまう。

 

物事の捉え方も素敵だなと思う。

ツアータイトルの「UNLEASHED」について、「海外をいろいろ旅して、肌の色や生まれも育ちも全然違うけどみんなそれぞれ自分に自信があって、とっても素敵だなと思って。僕は自信がないけど、それはいろんなことに囚われて縛られて、勝手に自分で自分のことを縛っていたのかもしれないなと思って。だから解放されたい、みんなにも解放してほしいという意味を込めて“UNLEASHED”にした」というようなことを言っていて、山Pでさえ自信がないの!?と驚いたけど、心底自信のない私にはものすごく刺さった。

自信と自惚れは違う。きっと山Pには自信がある。自信のない人間は迷った時に難しい方を選べないはずだ。だから山Pにはきっと自信がある。だって自信とは、自分の力で未来を切り開くことができると自分自身を信じる気持ちだから。私はそれを山下智久の生き様を通して教えてもらった。

 

UNLEASHED本編ラストの曲「With you」で、みんなのことを想って書きましたと告げて「君が思うより君は特別さ」「Love yourself. I'm with you.」と歌う山下さんはこの世のものとは思えないほどの美しさだった。見た目の美しさはもちろん、その美しい身体に宿る崇高な精神が彼の美しさにさらに磨きをかけていた。純度100%、1点の曇りもなく、清らな人だ。

 

14年前、私が身を焦がすほどに恋い焦がれた山Pは「誰彼かまわず殴りかかるような勢いだった」と彼が回顧したように、危うくて鋭くて一匹狼的な孤独が常に隣り合っているような、儚さと脆さを纏っていたように思う。

でも2018年、私が見た彼は優しさと愛にあふれていて、とても柔らかな表情をしていた。10年来の共演者たちが「10年前と纏っている空気感が全然違う」と語っていたように、私が知っている彼ではもはやない。あの頃よりも何倍も心が豊かになって大きくなって美しくなって無垢になっているように思う。

いや、もともとそんな人だったのかもしれないけれど…。

 

 

 

生まれる子どもが男の子である確率。生まれる子どもが女の子である確率。A型である確率、B型である確率、O型である確率、AB型である確率、初恋の人と結婚する確率、親友と呼べる人と出会える確率、ビックバンが起こる確率、、、、、、と続いて「今、僕の目の前にあなたがいる確率」と途方もない数字がスクリーンに映し出されてからのOne in a millionが圧巻だった。

君がOne in a millionと指差す彼に何度目かの心臓一突き、ズドンと矢が刺さって抜けない感覚。あぁ、もうどうしようもない。

 

だからちゃんと言う。君にちゃんと言う。

 

山下智久さん、私はやっぱりあなたが好きです。大好きです。

あなたがあなたである限りきっと私は何回でも恋をして、何回でも愛していくんでしょう。

「君が思うより君は特別」だと、私にとって特別な存在であるあなたがそういうのなら、私は私自身を信じられなくてもあなたの言葉は信じられるから、今までよりずっと自分を愛して生きていこうと思います。

たくさんの愛、受け取りました。

心からありがとう。

改めて、あなたのファンでいさせてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TOMOHISA YAMASHITA LIVE TOUR 2018

UNLEASHED -FEEL THE LOVE-

福岡サンパレス 10/15公演

 

 

 

*1:「それは、突然、嵐のように」2004年TBSにて放送。主演江角マキコ

*2:MYOJO 2018年11月号